鎌倉・流鏑馬

2005年9月17日 読書
 先日、鶴岡八幡宮で流鏑馬があったそうで。
 現、小笠原宗家の清信氏の息子、清基氏は若きイケメンで流鏑馬の達人とのこと、ズームインスーパーできゃーきゃー騒がれ特集されておられました。
 というわけで、私も朝の忙しい時間の中、思わず手を止めてその流鏑馬の技に見入ってしまったわけですが、これがなかなか、というか、兎に角も射形がきれいだったのですわ。

 弓道、というと、時々TVのドラマとかでそのシーンが取り上げられたりしてますが、なかなか難しいものです。
 わたしは最近こそ、この忙しさのあまりにおろそかですが、ついこの間まで日々練習していたほど、実は弓道マニア(一応、師匠が小笠原流だったので、わたしも)だったのですが、その視点からしても、未来の宗家・清基氏の射はとても美しくて、私は久方ぶりに「正射必中」という言葉を思い出しました。
 
 それでまた、練習したいなあ、なんて思うのです。・・・今は忙しくてとても難しいけれど。

ところで、今日UPした本、実はわたしは読んでません。見た目重視、とりあえずそれっぽい画像だったから。ごめんなさい、殺人なんてありもしないの。

月館の殺人

2005年9月5日 読書
母親の事情で物心付いた頃から電車にまったく乗ったことがない沖縄の女子高生「空海」が、遺産分与に関わる祖父の招待を受けて、寝台特急(SL)の「げんや」に乗り込む。そこで待ち受けるのは、7人のテツと殺人だった・・・


 ここのところ移動に次ぐ移動でバタバタしていたのだが、どんな土地でもついフラリと書店に立ち寄ってしまうのが、もう癖というか性というかなのだが、なるべく荷物を最小限に押さえたいと思いつつ、この本ばかりはどうしてもすぐに読みたくなってしまい、あえて購入。

 佐々木倫子のまんがはどちらかというと静的な絵柄と天然と軽いツッコミ、そして無軌道なやつらによって構成されている印象があって、そんな漫画が綾辻ミステリとどう絡むのか、それはずっと気になってはいたのだ。
 
 実際のところは、佐々木らしさはまったく損なわれておらず静的な絵柄も、天然(空海)も、無軌道なやつら(テツたち)も、ツッコミ(適材適所に)も、佐々木らしくそこにあった。
 綾辻らしさを探せば、寝台特急という密室性、それとつながるような月舘の祖父の豪華な館という「館シリーズ」につながるような「本格路線」であろうか。鉄道ミステリとは銘打ってはいるが、今のところ時刻表トリックとかはなさそうである。

 さてさて、いずれにしても、重い思いをして移動するだけの価値ある漫画ではあるだろう、佐々木倫子や綾辻行人の、あるいはその両方のファンであれば。
・・・亡くなってしまったそうで。

 とはいえ、その逝去からはすでに何日も経過しており、実際私がその事実を知ったのも数日後のことでありました。

 まだお若いのに。隠居のご身分とはいえ、きっとまた面白い江戸漫画を描いてもらえると思っていたのに。

 PCの前で一人で黙祷―。

 さて、表題の「二つ枕」だが、花魁と客、遊廓では二つの枕がならぶ、そういうことを言っているとは思う。

 でもわたしの家では、吉原でも何でもないけれど、とりあえず常に二つの枕を並べて使用している。だってそーすると寝返りが打ち放題なんだもーん。そしてどっちも低反発なのです。ビバ・NASAのテクノロジー。