実際のところ、はじめてテトラプルトラップを聴いたとき、すでに彼らは解散していて、切ない懐かしい思いで「Filmcut in the siesta」を聞いたのでした。

 その「懐かしい」感覚はおそらく声とか歌い方、っていうか音楽全体的な感じが「フリッパーズギター」に似ているところから来たんだろう。そういえば、その「Filmcut〜」のアルバムの帯には「ニュー渋谷系」とか書いてあったっけ。
 
 好きなものの基本形って結局変わらない、ということか。ふふふん。

/05  坂本龍一

2005年10月5日 音楽
 さあさあ、今年も出ました。前作/04がオリジナル中心だったのと比較して、今回のは「聴いたことがあるあの名曲たち」の集合である。まあなんというか、スタンダードであろう。
 『ビギナーからマニアまで』(これは私の通っていた地方大学の近くに昔からある模型屋=玩具屋の看板に書いてある言葉だが)がピタリと来るであろう。
 
 さて、最近の私は少し時間的・精神的余裕が生まれつつあるスケジュールなのだけれども、12月には再び余裕の無い日々となることでしょう。でも、坂本龍一のツアーには行くのです。だって、家から歩いて10分程度の会場まで、あの世界の教授が来るんですから。
 先行予約で申し込んだりして、ちょっともう少し若い頃に戻った気分です。小澤征二も指揮したホールでサカモトはどんな音楽を奏でることやら。