垣間見えた 笑顔

 参加している誰もが楽しそうにしている曲が、わりと好きだ。
 そして、この群青日和もやっぱりそうだ。

 まあ実のところ、久しぶりにカラオケに行ってみて、「本人出演映像」のなかにコレがあったものだから、思わず見たくなるってもんでしょう?

 黒子を外して、鎖骨を浮き上がらせた女王様、椎名林檎がジャカジャカ謳っている映像の合間に、なんだかとても楽しそうに演奏するメンバーが映し出されている。
 女王様/林檎は無表情にクールにシブくポーズや顔をきめて歌っているのだが、ふと、最後の最後で、うつむいて「くすり」と笑ったのだ。

 だれかとオンガクをやっていて、時々どうしようもなく「楽しく」なってしまう時がある。楽しいテンションがあがって、自然と笑みがこぼれてしまうのだ。林檎の「くすり」もそんなかんじだった。
 映像の終わりには、ついに彼女は手で口元を押さえて、やっぱり笑っている。そうそう、そういう楽しさ。あーどうしよう、このバンドはとってもたのしい!という歓喜にメンバーが一体となって向かっていく瞬間。クールな東京事変における思春期の熱血部活みたいなノリ。この椎名林檎の笑顔をひきだした「東京事変」もすごいし、このPV作った人もよくぞこの映像を入れてくれた。 わたし、これを観れただけでも、敢えて熱唱した甲斐があるってもんです。

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