お久しぶりです。とってもネット環境の良くないところに出張中の日々のため、大分ご無沙汰いたしました。でもその分、落ち着いて本が読めたような。

もうすぐ12月だけど、「クリスマス・テロル」ってご存知?佐藤裕哉って作家が書いていたと思うんだけど。確かそれは、「監視する-される」という対立項の錯綜と転倒がストーリーの主軸だった。この『幽霊たち』もそんな感じ。スピード感のある、サスペンス的な、でも切ない、しかたのない話。

そのスピード感はクロード・シモンの対極で、村上龍に近いかもしれない。

わたし、が生ある人間だとして、幽霊というものを想定したとして、幽霊から見たわたしって何? 宇宙人にとっての宇宙人は誰?あらゆる存在や規定はその条件さえ弄ってやれば簡単に転倒するものなのね、もはやそんな考え方さえ古くてダサダサ。あーどこかに新しい思考って落ちてないものかしら。それとも新しいものを見つけられないことが年をとるってこと?そうしていく間にもうすぐ師走、またわたしは走らなきゃいけない。今年のクリスマスイブも夜通し仕事の予定がもう入っているから。

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