なんだかかなりの初期作品集とのことで、絵柄が二転三転は当たり前の様。でも嫌いじゃない、いい感じ。
 
 読みきりばかりが全6話なのだが、「ちょっといい話」に「いい感じのオチ」がうまい具合につく。たぶんそれはその後の作品にも影響していると思うのだけど。ちょっといい話は多いけどハッピーエンドなストーリーは皆無といっていいほどで、普通に後味が悪かったり、何らかのしこりが残っていたり、まあとにかくすっきりしないのだけど、それなりに彼ら(登場人物たち?)のなかで解決はついた、ひと段落ついたような・・・
 そういうものなんだろうか、人生って。どんなイベントが、ドラマがあっても終わらないし、容易にいい方向へなんて向かわないけど、それなりになんとかすれば何とかなり、逆転サヨナラとは言わないけれど、明日につながるいい試合の連続みたいな。なーんて、私らしくもないことでお茶を濁してみる。ネタバレしないようにオムニバスを語るのはわりと大変で、チト面倒臭い。

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