「世界」、とは、何?

 おそらく、このストーリーの中での「おまえが壊したい『世界』」というのは、『犬神』で壊れてしまった社会としての「世界」ではなくて、概念としてある特定の人物間における関係性を表現するところの「世界」であると思われる。それは、登場人物たちの行動が、外へ放散する破壊活動ではなく、自分あるいは自分の分身への内向的な攻撃のかたちをとっているからだ。

 あー、どうも頭が固い感じ。

 このストーリー上での破壊行動について、わたしはさきほど「攻撃対象は自分あるいは自分の分身」と書いてみた。
 
 恋愛は、「愛し合う」状態である。愛している、という状態は「片思い」と表現されるとしよう。
 この『合う』がミソと思われる。
 恋人たちは「愛し合い」「求め合い」「理解しあい」「抱き合い」する必要がある。一方的では恋愛にならないのだ、自分が相手にするように相手が自分にしてくれなければ!

 もっとも身近な他者、恋人。
 いかにして他者を認知するか、己の一部として?やはり他者として?
 
 なんだか不本意な内容で終わりそうだけど、今は頭がまとまらないのでこの辺で。

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