先週引いた風邪を引きずってしまい、まだ完全には治らない。
 紺屋の白袴、といったところか(だったら素直に医者の不養生とか書けよってね)。
 なにぶん新人研修中なので、気疲れこそするだろうが、体力的にはまさか風邪をひくとは思っていなかった。油断していた。

 おそらく、あの時、外来で診た方の「上気道炎」が発端だったのだろう…。すべての症状が一致する。

 さて、風邪をひいたら何よりも早めの休養、これが必須といえる。無理をすればしたほど、2乗に比例するかのごとく、悪化し治りにくい。その際、欠かせないのが抗生剤でも感冒薬でもなく、「水分補給」だ。

 よく「点滴打ってくれ」と要求する人がいるが、水のめるなら飲んだほうがいい。どうせなら味がついているほうが飲みやすかろうから、そんなときにはポカリスウェットかしらん。このポカリスウェットはまさに点滴の成分まんまである(多少含まれる電解質や糖質の量に違いはあるが)。何しろ輸液製剤の御三家の筆頭とも言われる大塚製薬のドリンクですよ?だったら針をさす痛みに耐え、ベッド上で1時間近くぼんやりしているよりも、ごくごくいったらいいではないか。

 おっと、熱が出ているなら解熱剤とかに手を出さず、まずはクーリングを試みてほしい。ひえぴたシートとやらでおでこを冷やすだけじゃ芸が無いし、じつはそんなに効果がない。まず氷枕で頭部のクーリング。さらに冷やすなら動脈が表在しているところだ…つまりね、脈打つところ。わきの下、太ももの付け根。太ももの付け根にひえぴたシートをはると結構いける。あと、個人的にお勧めなのはわきの下にハンカチに包んだ「強いぞパピコ」をはさんで寝ることだ。パピコはコンビニでとっさに手に入るし、すでに凍っているし、大きさも手ごろ、溶けてもまた凍結できるし後で食べる楽しみもあるし。
 さあ、この豪華4点クーリングと、充分な補液(水分補給)で、一晩でかなり楽になるはず。
 …それでも熱が下がらなかったら?…そりゃすぐに病院に行ってね。危険な原因で、状態が悪くなってしまう前に、早く専門家にまかせましょ。

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