冷静と情熱のあいだ―Blu 辻 仁成
2004年4月19日 古代人の涙壺
ついに、ついに読んじゃった、って感じ。
古本屋の軒先で、100円コーナーにあったから。
テレビでやってた映画も見て(ゴメン、真剣に見た訳じゃないけど)、わりとハリーポッター並み、とは言いませんがそのくらい話題だったと思う。
一時間弱で、冷静なまま、読了。
まだロッソには手を出してないから、何とも言いようがないのだけども。
わかった、わかったよ、辻さん。あなたの好きな女のタイプは、他にも著作読んだからね、もうだいたい分かった。あおいが現実にいればね、相当いい女だと思う。絶対モテモテだよ。順生にどうこうできないくらいにモテモテだと思うよ。飛び抜けてる訳じゃないが、目を引くほどには美人で、賢く聡明で、クールだけど恥じらいとか優しさにはあふれてて、10年後の待ち合わせを思いついちゃうようなちょっと神秘っぽさ入ってて、いざというときには黙って身を引くいじらしさというか、とにかく「私は普通のおんなじゃないの、でも、おんななの」というアピールに長けた女性。
でも、順生もモテモテなんだよね。見た目はちょっといい男程度、、今のところ生活力は低いけど、突出した才能というかその萌芽は在って、ちょっぴり優柔不断、でも男らしさみたいなのはあり、少年のような無邪気さと、大人っぽい気怠さ両方を兼ね備え、内省的だけど根暗じゃない、こだわりは在るけどオタクじゃない…ははは、普通、普通の男として描かれているけど、やっぱりそこには普通じゃ片づかない「不思議な魅力」っていうのがあって、そこに女が寄ってきてしまうのよね。
「ブルー」に関して言えば、順生は8年かけてあおいを思い出の中で慈しんで来ているから、そりゃあ最後にそっちを取るだろうよ。数年付き合って思い出を重ねたくらいの芽実じゃ太刀打ちできないよねー。
順生は芽実を愛していた、と言うけど、多分、彼が愛していたのはやはり芽実じゃ無いと思う。
傷ついたけど素敵な恋をした自分自身、それを与えてくれたあおい(の思い出)、今でも約束を忘れられない純粋な自分自身、その約束を与えてくれたあおい、そういうものを彼はずっと愛していたんじゃないだろうか。
芽実のことも好きだったと思う。いい女だし。すごく美人って設定だし。可愛いし。でも、それはあくまで「あおいじゃない女」としてなんだろう。かれはあおいと再開するために、学ぶ必要があった。第1に、彼が愛する者は自己と、自己を愛させてくれるあおいという存在であるということ、第2に、傷ついているだけではだめで、恋には前向きさが必要だと言うこと。それを教え、寂しさを埋めるために必要だったのが芽実だった。
まあ、それでも良いでしょう。
これが流行った頃、私が一番興味深かったのは、周囲の反応や感想だった。ブルーもロッソも両方読んだ人たちは、男性だったらブルーの方が面白かったと言うし、女性で在ればロッソの方が面白かった、と言うケースが多かった。
となれば…ロッソも読まなきゃいけないじゃないですか…。
古本屋の軒先で、100円コーナーにあったから。
テレビでやってた映画も見て(ゴメン、真剣に見た訳じゃないけど)、わりとハリーポッター並み、とは言いませんがそのくらい話題だったと思う。
一時間弱で、冷静なまま、読了。
まだロッソには手を出してないから、何とも言いようがないのだけども。
わかった、わかったよ、辻さん。あなたの好きな女のタイプは、他にも著作読んだからね、もうだいたい分かった。あおいが現実にいればね、相当いい女だと思う。絶対モテモテだよ。順生にどうこうできないくらいにモテモテだと思うよ。飛び抜けてる訳じゃないが、目を引くほどには美人で、賢く聡明で、クールだけど恥じらいとか優しさにはあふれてて、10年後の待ち合わせを思いついちゃうようなちょっと神秘っぽさ入ってて、いざというときには黙って身を引くいじらしさというか、とにかく「私は普通のおんなじゃないの、でも、おんななの」というアピールに長けた女性。
でも、順生もモテモテなんだよね。見た目はちょっといい男程度、、今のところ生活力は低いけど、突出した才能というかその萌芽は在って、ちょっぴり優柔不断、でも男らしさみたいなのはあり、少年のような無邪気さと、大人っぽい気怠さ両方を兼ね備え、内省的だけど根暗じゃない、こだわりは在るけどオタクじゃない…ははは、普通、普通の男として描かれているけど、やっぱりそこには普通じゃ片づかない「不思議な魅力」っていうのがあって、そこに女が寄ってきてしまうのよね。
「ブルー」に関して言えば、順生は8年かけてあおいを思い出の中で慈しんで来ているから、そりゃあ最後にそっちを取るだろうよ。数年付き合って思い出を重ねたくらいの芽実じゃ太刀打ちできないよねー。
順生は芽実を愛していた、と言うけど、多分、彼が愛していたのはやはり芽実じゃ無いと思う。
傷ついたけど素敵な恋をした自分自身、それを与えてくれたあおい(の思い出)、今でも約束を忘れられない純粋な自分自身、その約束を与えてくれたあおい、そういうものを彼はずっと愛していたんじゃないだろうか。
芽実のことも好きだったと思う。いい女だし。すごく美人って設定だし。可愛いし。でも、それはあくまで「あおいじゃない女」としてなんだろう。かれはあおいと再開するために、学ぶ必要があった。第1に、彼が愛する者は自己と、自己を愛させてくれるあおいという存在であるということ、第2に、傷ついているだけではだめで、恋には前向きさが必要だと言うこと。それを教え、寂しさを埋めるために必要だったのが芽実だった。
まあ、それでも良いでしょう。
これが流行った頃、私が一番興味深かったのは、周囲の反応や感想だった。ブルーもロッソも両方読んだ人たちは、男性だったらブルーの方が面白かったと言うし、女性で在ればロッソの方が面白かった、と言うケースが多かった。
となれば…ロッソも読まなきゃいけないじゃないですか…。
コメント